皆さんは、災害への備え、きちんとできていますか?
最近はテレビやネットでも、地震や台風、大雨などの災害のニュースをよく目にしますよね。
愛知県も例外ではなく、南海トラフ地震のリスクや、集中豪雨による被害の心配が常にあります。
私自身、高齢の親と暮らしているので「もし災害が起きたら、薬は大丈夫かな」「健康面で困ることはないかな」と、ふと不安になることがあります。
特にシニア世代の方やご家族にとって、災害時の「薬と健康の管理」は命を守るために欠かせない大切な備えです。
今回は、実体験や周りの方の工夫も交えながら、「薬と安心の災害備え」について、具体的にお話ししていきます。
なぜ高齢者に「薬」が大切なの?

災害時には、普段当たり前にできていることが急にできなくなります。
特に、こんなことが起きやすいんです。
・病院や薬局が閉まってしまい、薬が手に入らない
・避難所に必要な薬がない、情報が伝わらない
・ストレスや環境の変化で体調を崩しやすい
・飲み忘れや、服用ミスが起こりやすい
私も以前、台風で道路が通れなくなったとき、病院に行けずとても不安になったことがありました。
愛知県は、南海トラフ地震のリスクや、台風・大雨の被害が懸念される地域です。
だからこそ、平時から「薬や健康管理」を意識した防災対策が、安心につながります。
薬と健康管理|これだけは最低限備えておこう

災害時は、いつも通りに薬が手に入らなかったり、病院にすぐかかれなかったりすることがあります。
特に高齢者の方や持病のある方にとって、薬と健康管理は命に関わる大切な備えです。
「全部そろえなきゃ…」と気負わなくても大丈夫。
ここでは、これだけは最低限そろえておきたい薬と健康管理グッズを、わかりやすくまとめます。
最低限準備したい薬類
✅ 普段服用している薬(最低3~7日分)
飲み忘れ防止のため、1回ごとに分包されていると便利です。
余裕があれば、かかりつけ医に相談して少し多めに処方してもらいましょう。
✅ 常備薬・応急処置用品
・頭痛薬や胃腸薬、整腸剤
・解熱剤・風邪薬
・絆創膏・消毒液
・湿布やテーピング
・持病に応じた特別な薬や医療用品
※アレルギーのある方は、必ず専用の薬やエピペンも忘れずに。
お薬手帳と健康情報の備え
避難所や病院にかかる際、スムーズに対応してもらうために、次のような情報をまとめておきましょう。
✅ お薬手帳
できればコピーも用意し、非常持ち出し袋にも入れておきます。
✅ 健康メモ
・持病やアレルギーの有無
・服用中の薬とその内容
・かかりつけ医や病院の連絡先
・血液型・緊急連絡先
このメモがあるだけで、災害時に自分や家族を守る大きな力になります。
衛生・健康を守る小さな工夫
災害時は、環境の変化やストレスから体調を崩しやすくなります。
そんなときに役立つ、最低限の健康グッズも忘れずに。
✅ マスク・除菌シート
✅ 体温計(小型・使い捨てタイプも便利)
✅ 水分補給用の経口補水液や塩分タブレット
✅ 歯みがきシート・ウェットティッシュ
✅ 衣類やタオルの替え(清潔を保つため)
小さな工夫の積み重ねが、災害時の体調管理につながります。
家庭でできる、薬と安心の工夫
「災害に備えて薬を準備しましょう」と言われても、
「どうやって?」「どこに置けばいいの?」と迷ってしまいますよね。
私もそうでした。
でも実際に愛知県で暮らす中で、家族や地域の方と話し合いながら、少しずつ工夫を取り入れています。
ここでは、私自身や周りの方が実践している、具体的な薬と安心の工夫を詳しくご紹介します。
薬の分散保管で「取り出せる安心」を
地震や水害などの災害では、必ずしも自宅にいられるとは限りません。
また、自宅にいても部屋ごとに被害状況が違うこともあります。
そこで、薬は1か所だけにまとめず、複数の場所に分けて保管するのがおすすめです。
具体例:
✅ 寝室の引き出し → 夜間の災害時にすぐ使える
✅ リビングの棚 → 普段の生活の延長で管理しやすい
✅ 非常持ち出し袋 → 避難時に忘れず持ち出せる
✅ 車の中 → 外出先での災害や、車中泊に備えて
こうすることで、どこにいても「薬がない!」と慌てずに済みます。
お薬手帳・服用メモを「紙でもスマホでも」
災害時は、スマホの充電切れや通信障害も考えられます。
そのため、お薬手帳や服用内容のメモは紙とスマホ、両方で準備するのがおすすめです。
紙の例:
・お薬手帳のコピー
・病院名・連絡先・服用中の薬名・用法・持病やアレルギー情報をまとめたメモ
スマホの例:
・お薬手帳アプリの活用
・健康情報を写真で保存
「もし自分で話せない状況」や、「家族が代理で説明する必要があるとき」に役立ちます。
服用しやすい環境づくり
避難所や自宅避難では、生活環境が大きく変わり、薬の飲み忘れが増えがちです。
そんな時に役立つのが、わかりやすい収納や声かけ習慣です。
おすすめアイデア:
・曜日ごとに仕分けできるピルケース
・薬の時間を忘れにくいタイマーやアラーム活用
・家族同士で「薬の時間だよ」と声をかけ合う
・飲み終わったら印をつけるチェック表
こうした工夫で、避難生活中でも安心して服用が続けられます。
かかりつけ医との事前相談
災害時に備え、かかりつけ医にあらかじめ相談しておくのも大切です。
相談内容の例:
・薬を少し多めに処方できるか
・ジェネリック医薬品への切り替え可否
・災害時の病院の対応や連絡方法
私も実際に、かかりつけ医に相談したことで「薬のストックを増やせて安心できた」と感じました。
家族・近所との情報共有
もし自分が体調を崩したり、災害で孤立してしまったとき…
家族や近所の方が薬や持病の情報を知っているだけで、安心感はぐっと高まります。
こんな方法:
・家族で「災害時の薬の持ち出し場所」を確認しておく
・近所づきあいの中で、さりげなく持病のことを伝えておく
・地域の防災訓練や自主防災組織に参加し、顔見知りを増やす
無理のない範囲で、できることから始めてみてくださいね。
◆ 「防災グッズ+薬」のセットで安心を
非常持ち出し袋や防災リュックの中に、薬と一緒に体調管理グッズも入れておくと安心です。
セット例:
・薬(数日分)
・お薬手帳・健康メモ
・マスク・除菌シート
・体温計・血圧計(小型のもの)
・持病や体質に応じた個別アイテム
いざという時に、必要なものがひとまとめになっていると、気持ちにも余裕が生まれます。
下記は、名古屋市公式Web【災害発生前に行うこと】です。参考までにご覧ください。
まとめ
災害時の備えは「完璧にしなくちゃ」と思うと、負担に感じてしまいます。
でも、今回ご紹介したように、できることから少しずつ工夫を取り入れるだけで、安心はぐっと高まります。
私も家族と話しながら、日々「ちょっとずつ」の積み重ねを続けています。
ぜひ、皆さんもご自身や大切な方の安心のために、今日からできる工夫を始めてみてくださいね。