「防災って、特別なことをしなきゃいけない気がする…」
そんなふうに感じたことはありませんか?
でも実は、日々の暮らしの中に少しずつそなえを取り入れていくだけで、
“もしも”の時にしっかりと役立つ準備ができるんです。
今回は、年配の方や女性、お子さんにもやさしい視点から、
備蓄を中心にした「ちょうどいい防災」のヒントをご紹介します。
1. “いつも”の食事を、ローリングストック

ローリングストックという言葉、聞いたことはありますか?
これは、非常食を「しまい込む」のではなく、
ふだんの食事で使いながら、補充していく備え方のこと。
たとえば…
- レトルトカレーやスープ、缶詰を少し多めに買っておく
- 子どもが好きなお菓子やジュースもローリング対象に
- 食べたら補充する、をくり返すだけで、自然にそなえに
お気に入りの味が「いざという時の安心」にもつながる、
やさしい防災の第一歩です。
2. 女性や子どもにやさしいアイテム選び

避難所生活では、衛生面やプライバシーに不安がつきもの。
だからこそ、“自分や家族が安心できる備え”をしておきたいですよね。
おすすめはこんなアイテムたち:
- 生理用品(普段使っているものを多めに)
- おしりふきやウェットティッシュ
- かんたんに使えるポータブルトイレ
- ブランケットやストール(冷え・目隠し・安心感にも)
- 小さなおもちゃや絵本(子どもの心をほっとさせるお守りに)
「使い慣れたもの」「気持ちが落ち着くもの」こそ、
非常時には大きな安心になってくれます。
3. 「見える収納」ですぐ使える備えを

そなえたものの、奥にしまいこんで忘れてしまう…
そんな経験、ありませんか?
防災グッズや備蓄品は、見えるところに置くのがコツ。
すぐに手が届くと、それだけで安心感もアップします。
- キッチンやパントリーに「備え棚」をつくる
- 防災リュックは玄関や寝室に置く
- 透明ポーチで分類すると、家族みんなが分かりやすい
子どもと一緒に“そなえの棚”をつくるのもおすすめ。
遊びながら学べて、日常の中に楽しく防災を取り入れられます。
4. 家族と“話しておく”ことも、立派な備え

ものをそなえるだけでなく、話し合っておくことも大切です。
家族でのちいさな“そなえ会議”、はじめてみませんか?
- 避難場所や連絡手段の確認
- 防災リュックの中身をいっしょにチェック
- 「これ、どこにある?」を家族全員が分かる状態に
お子さんがいるご家庭では、
絵やマークを使って「自分で判断できる工夫」もぜひ。
おわりに
防災は、がんばらなくても大丈夫。
「ちょっと多めに買っておこう」
「いつも使っているものを、1つ多く用意しよう」
そんな気持ちが、未来の自分や大切な人を守ってくれます。
“そなえ”は、あなたのやさしさのカタチ。
今日から、できることを、できる分だけ。
“いつも”を守るための、“ちょうどいい防災”を、いっしょにはじめてみましょう!